子どもを叱る際、注意すべき最重要ポイント!

育児・子育て

子育てをしているとどうしても叱ってしまう…だけでなく、時にはきつく言い過ぎてしまうことがありませんか?

そして最近の子育ての雰囲気として、「子育ては叱らずにするべきだ」とか「叱る親は悪い」、そして行き過ぎると「虐待」になってしまうのではないか⁉と考えたりもしますよね。

本当に子どもは叱ってはいけないのでしょうか?親は子どもに怒ってはいけないのでしょうか?

そんなことはありません。叱っても構いません。怒ることがあって当然です。ですが、その際に注意しておくべき点があります。それが

「罪は憎めど、人は憎まず」

時代劇で出てきそうなフレーズですが、これこそが子どもを叱るときに大切だと私は考えています。

今回はそんな子どもを叱る際の最重要ポイントについてお話します。

子どもがものを盗ってしまった…

例えばですが、子どもが家のお金を盗んで隠れておやつを買って食べていた、という例で考えてみましょう。

ある日、買い物に出かけてお会計の時に財布を見てみると入っていると思っていた小銭がなくなっていました。はじめは気のせいかなと思いましたが、何度か同じようなことがあったとします。そしてふと家に帰った時、子どもがコソコソと何かをしています。「どうしたの?」と声をかけると子どもは驚いた表情で固まっています。そしてその手には、家では買ったことのないお菓子の袋を持っていました。

「そのお菓子、どうしたの?」と聞くと

「友達にもらった」と子どもは言います。

しかし、財布から小銭の紛失が続いていたこともあり、子どもを問い詰めていくと、財布からお金を盗んで買い食いしていたことが発覚しました。

さて、こういう場面に遭遇した時、皆さんはどのように対応されるでしょうか?

将来が心配…しっかり叱らないと

人のものを盗むということは絶対にいけないことです。それがお金ということになると、将来に対するいろんな不安を掻き立てられて、いてもたってもいられなくなるでしょう。

子どものうちは許されるかもしれませんが、大人になればれっきとした犯罪です。将来、同じようなことを繰り返さないようにしっかり教えてあげる必要があります。

もし我が子のこんな様子を見つけたら、皆さんはどうするでしょうか?

「どうしてそんなことをしたの!」

「ひとのものを盗ったら泥棒になるよ!警察に捕まるよ!」

「あなたは本当に悪い子ね‼」

などなど、感情的に子どもを叱りつけてしまうかもしれません。こんな場面に遭遇したら、僕も感情的になって怒ってしまう自信があります。。。💦

ではこんな時、どのように考えればよいかを考えてみましょう。ここで出てくるのが

「罪は憎めど、人は憎まず」

なのです!

罪は憎めど、人は憎まず

これはどういうことかというと、

罪と人は分けて考える

ということです。言い換えると、「お金を盗んで買い食いをした」という行動と「お菓子が食べたかった」「おなかが減っていた」というそこに至る前の気持ちの部分を分けて考えるということです。

「お金を盗んで、勝手にお菓子を買って食べるなんて、悪い子ね!」

とだけ怒ってしまうと、「お金を盗んで、買い食いをした」という行動も、そんな行いをしたその子の人格も否定することになってしまいます

この時の子どもにとって「お金を盗んで、隠れてお菓子を買って食べる」という行動は、「お菓子が食べたい」「おなかが減った」という気持ちや状況を改善するための手段の一つだったのです。子どもは大人ほどいろんな手段を持っていません。その先どうなるのかも想像がまだできません。一度うまくいって、おいしい思いをしてしまうと、同じ方法を繰り返してしまうことがあります。

なのでこの場合、子どもを叱る必要があるのは

「勝手に人のものを盗ってしまった」

という方法・手段が間違っていたということを伝えなければなりません

「お菓子が食べたい」「おなかが減った」という気持ち自体は注意すべき点ではありません。それを改善するためにとった方法が間違っていたのです。つまり

罪:間違った手段・方法をしてしまった

ということは憎む=間違った行動はしっかりと指導をする必要がありますが、

人:お菓子が食べたかった、おなかが減っていた

ということは憎まず=原因となる気持ちは理解してあげる必要があります。

まとめ

罪は憎めど、人は憎まず

きっかけとなった気持ち(原因)の部分と、実際の行動(手段・方法)をしっかり分けて整理することで、この行動に対してはしっかり叱る必要があります。

同じことを繰り返さないようにするには、子どもが「良い子」にならなければいけにわけではなく、もちろん、それが悪い行いだということを理解する必要もありますが、おにぎりを用意する、家で食べるおやつを増やすなど子どもが適切な行動ができるよう、環境を整えることができます。

これは子どもに限った話ではありません。友達や夫婦、恋人同士、同僚、会社の部下、上司などなど、人間関係において「気持ちと行動を分けて考えてみる」ということは良好な人間関係を保つためにとても役に立つことがあります。

「そんなこと言われても、そんな整理ができるほど冷静でいられない!」

と言われるかもしれませんが、そんな状況に出くわした瞬間に整理できれば一番いいですが、怒ってしまった後でも取り返しはつきます。ぜひ一度、意識してみてください!

それでは、久しぶりの投稿となってしまいましたが、また次の投稿もよろしくおねがいします!

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